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Integrated Green-niX College

半導体産業を牽引するLSI Innovatorを育てるカレッジです。

Integrated Green-niX Collegeの概要

 社会基盤を担う集積回路産業の持続的かつ新たな成長を実現するためには、次世代の半導体集積回路の基盤技術開発とともに、それを担う人材の育成が必須である。この次世代の人材育成を集積Green-niX研究・人材育成拠点(集積Green-niX)として推進する場がIntegrated Green-niX Collegeである。
 集積回路産業は多岐にわたる分野の知識を結集することではじめて成立する。Integrated Green-niX Collegeでは、集積回路分野に必要不可欠な技能である回路・デバイス・プロセス・材料分野から、システム・マネジメントまでに至る包括的な教育を通じて、これら分野を網羅的に理解しつつ高度な専門力を有した、集積回路産業を牽引する将来のLSI (large scale integration:大規模集積回路) innovatorの育成を行う。

LSI innovatorの人材像

Integrated Green-niX Collegeの活動内容

 将来的構想も含め、主な活動内容は以下の①から⑤である。このうち、2024年度(令和6年度)は①および③を実施する。ただし、2024年度における①の対象は大学院生のみとする。また、③は各イベントの実施時期が様々であるため、本ホームページやメール等により随時情報を提示してゆく。

  • 複数大学間での単位互換による講義の相互履修・単位取得
    • ※2024年度は大学院生のみを対象とする。2025年度以降に学部生まで対象を拡張予定。
    • ※単位互換による相互履修可能な対象大学は、2024年度当初は東京工業大学、豊橋技術科学大学、広島大学の3大学間である。その後、明治大学、長岡技術科学大学の参入を計画中で、さらに将来は国内外の多くの大学にも拡張の構想である。
  • 大学高専間での単位互換による講義の履修・単位取得(2025年度以降の実施)
  • 産官学からの講師による講演会、セミナーの開催
  • 社会人対象のリカレント教育プログラムの実施(2025年度以降の実施)
  • College参加学生とCollege修了生のフォーラム形成による種々の人材交流イベントの実施

Integrated Green-niX Collegeの学習目標

 Integrated Green-niX Collegeでは、上記活動を通じて次のような能力習得を目指す。

  • 集積回路技術を網羅的に理解する幅広い基礎力
  • 異なる2つ以上の複数専門領域における深い専門力
  • 英語能力やコミュニケーション能力を備え、共同での研究活動等をリードできる統率力
  • 新しいことにチャレンジすることに喜びを見出す挑戦的気概
  • 自身の技術を他者に伝承することに努力を払うことができる育成力

Integrated Green-niX Collegeのプログラムの概要(2024年度)

 LSI innovator育成のため、2024年度から大学院学生を対象とした育成プログラムを開始している。育成プログラムは後述の(1)講義系活動と(2)講義以外の活動から構成されており、種々の活動を行うことでCollegeの”ポイント”を獲得できる。これら活動を通じてポイントを蓄積し、学位課程毎に定められたCollegeプログラム修了の認定条件を満たした者には、所属する学位課程に応じたIntegrated Green-niX Collegeの修了証を授与する。なお、Integrated Green-niX Collegeのプログラム履修は、各学生が所属する大学の課程カリキュラム(所属大学カリキュラム)とは独立の位置づけである。従って、学生が所属大学の課程を卒業・修了するための要件は所属大学カリキュラムの卒業・修了要件のみに基づく。

(1) 講義系活動(上記活動内容の
 各大学で開講される大学院講義科目のうち、Green-niXとの関連が深い科目をGreen-niX対象科目として規定している。Green-niX対象科目の単位を取得することで、単位数と同じ数のポイントを獲得することができる。また、Green-niX対象科目としてリストアップされた講義科目は、自身の所属する大学以外で開講される科目であっても、単位互換制度により履修可能である。これにより得た単位は、所属大学の規定の下、所属大学カリキュラムの修了要件単位に算入することができる。ただし、GPAへの算入の有無など、他大学科目の成績の取り扱いは大学により異なる。また、他大学で開講される科目の履修には事前に所定の手続きを行う必要がある。他大学科目の受講を希望する学生は、手続き方法や単位互換の規定を各大学の案内ページで確認すること。なお、2024年度の単位互換対象大学は東京工業大学、豊橋技術科学大学、広島大学の 3大学であるが、今後増加する見込みである。

(2) 講義以外の活動(上記活動内容
 Green-niX対象講義以外の活動リストに記載する講演会、セミナーの聴講、研究発表、インターンシップなどの活動を実施し、レポート等の指定書類を提出フォームからアップロードすることで、実施内容に応じたポイントを獲得することができる。 各活動に対応するレポート書式は講義以外の活動リストからダウンロードすることができる。 各レポート書式に記載された設問は、Green-niX Collegeとして特に意識して取り組んでほしい事項に対応する。 したがって、事前にレポート書式の設問を読み、設問事項を意識しながら各活動に取り組むことを推奨する。 なお、レポートの評価は合否のみで行う。 合格基準はすべての設問に対して適切に回答されていることである。 実際に得られたポイント数はレポート提出毎にCollege事務局から通知する。
 また、大学によっては、これら活動の実施により所属大学カリキュラムの単位を取得できる科目が設定されている場合がある。 その場合は所属大学カリキュラムでの単位取得と、Integrated Green-niX Collegeのポイント獲得を重複して申請することは差し支えない。

Integrated Green-niX Collegeへの参加・修了メリット

【参加メリット】

【修了メリット】

Integrated Green-niX Collegeへの参加方法

 Integrated Green-niX Collegeへの参加を希望する学生は、College活動を開始する前に登録フォームで参加登録を行うこと。参加登録を行うことで、College活動への参加権利や、カリキュラム履修に関する案内、情報等を事務局より直接得ることができる。参加登録は年間を通して随時受付ける。参加登録の有効期間は各課程の修了までである。進学等により所属課程に変更が生じた場合は再度登録を行うこと。
 なお、参加申請によりCollege活動の実施義務や拘束等が生じるわけではない。したがって、少しでも興味のある学生の皆さんには奮って参加してほしい。

Integrated Green-niX Collegeのプログラム修了の認定条件

 Collegeプログラム修了の認定条件を以下の表に示す。 自身の学位課程に対応する認定条件を満たし、修了認定を申請することで、所属する学位課程に対応したCollege修了証を取得することができる。 獲得したポイントはポイント獲得時点の学位課程に在籍する間のみ有効であり、上位課程には引き継がれない。 したがって、上位課程のCollege修了証を取得するためには、その課程に進学後、再度ポイントを獲得する必要がある。


在籍中の学位課程 必要ポイント数
修士課程8ポイント以上
博士後期課程12ポイント以上

Integrated Green-niX Collegeプログラム修了の認定申請

 Collegeプログラム修了の認定条件を満たし、修了証の発行を希望する者は、修了認定申請書を記入し申請フォームからアップロードすること。 また、講義系活動によりポイントを獲得した者は、成績証明書など、Green-niX対象科目の単位取得状況が分かる書類や画像も併せてアップロードすること。 なお、修了認定申請は年間を通して随時受け付ける。 修了証の授与時期に関する情報はGreen-niX College事務局より通知する。

認定申請書:ダウンロード


Green-niX対象科目リスト

修士課程用

東京工業大学(シラバスサイト: https://www.ocw.titech.ac.jp/index.php)開講時期:前期(1Q、2Q)、後期(3Q、4Q)

講義名 開講元 開講
時期
開講曜日・時間


備 考
高周波計測工学工学院・電気電子コース2Q集中講義(夏季休暇)J2・対面開講のみ
・最大受講人数40名
・学研災:加入
・学研賠:推奨
磁性・スピン工学特論工学院・電気電子コース3Q火5-6、金5-6E2
AIと通信ネットワークシステム特論工学院・電気電子コース3Q火5-6E1
VLSI工学第一工学院・電気電子コース1Q月1-2、木1-2E2
ナノデバイス材料解析・プラズマ加工特論工学院・電気電子コース2Q月1-2、木1-2E2
知的情報資源の活用と特許工学院・電気電子コース4Q火3-4J1
半導体メモリ特論工学院・電気電子コース3Q木7-8E1
Technology Analytics on Advanced LSIs工学院・電気電子コース2Q集中講義(夏季休暇)E2・対面開講のみ
・最大受講人数20名
集積Green-niX特別講義第一工学院・電気電子コース1Q火7-8E1
集積Green-niX特別講義第二工学院・電気電子コース3Q火1-2、金3-4E2
VLSIレイアウト設計工学院・電気電子コース4Q火3-4、金3-4E2
セラミックス薄膜工学特論物質理工学院・材料コース1Q火1-2、金1-2J2
機能デバイス特論物質理工学院・材料コース2Q月3-4、木3-4E2

豊橋技術科学大学(シラバスサイト: https://kyomu.office.tut.ac.jp/portal/public/syllabus/

講義名 開講元 開講
時期
開講曜日・時間


備 考
LSI Process 1電気・電子情報工学専攻前期木2-2E22024年度は実施しない
集積電子システム論電気・電子情報工学専攻前期月5-5J2
電子デバイス論電気・電子情報工学専攻前期火2-2J2
センシングシステム電気・電子情報工学専攻後期水1-1J2
集積Green-niX基礎I電気・電子情報工学専攻通年集中講義J1・他大学からはコース(6)のみ受講可
・対面開催のみ
・最大受講人数9人
・学研災:加入
・学研賠:任意

広島大学(シラバスサイト: https://momiji.hiroshima-u.ac.jp/syllabusHtml/) 開講時期:前期(1T、2T)、後期(3T、4T)

講義名 開講元 開講
時期
開講曜日・時間


備 考
LSI集積工学先進理工系科学専攻量子物質科学プログラム1T木1-4E・J2
エレクトロニクス概論先進理工系科学専攻量子物質科学プログラム1T水3-4、木7-8E2
アナログ集積回路A先進理工系科学専攻量子物質科学プログラム4T月1-4J2
半導体メモリ技術概論先進理工系科学専攻量子物質科学プログラム4TJ2
電子デバイス物理先進理工系科学専攻量子物質科学プログラム3T月1-4J2対面開講のみ

博士後期課程用

豊橋技術科学大学(シラバスサイト: https://kyomu.office.tut.ac.jp/portal/public/syllabus/

講義名 開講元 開講
時期
開講曜日・時間


備 考
集積Green-niX基礎II電気・電子情報工学専攻通年集中講義J1他大学からはコース(6)のみ受講可
・対面開催のみ
・最大受講人数9人
・学研災:加入
・学研賠:任意
先端マイクロエレクトロニクス特論I電気・電子情報工学専攻前期金2-2J2
先端マイクロエレクトロニクス特論II電気・電子情報工学専攻後期月1-1J2

各大学の時間割対応表

   東京工業大学 豊橋技術科学大学 広島大学
授業時間100分90分90分
学  期4学期制(1~4Q)2学期制(前期・後期)4学期制(1~4T)
1コマ目1-2限目:8:50-10:301-1限目:8:50-10:201-2限目:8:45-10:15
2コマ目3-4限目:10:45-12:252-2限目:10:30-12:003-4限目:10:30-12:00
昼休み昼休み昼休み
3コマ目5-6限目:13:30-15:103-3限目:13:00-14:305-6限目:12:50-14:20
4コマ目7-8限目:15:25-17:054-4限目:14:40-16:107-8限目:14:35-16:05
5コマ目9-10限目:17:15-18:555-5限目:16:20-17:509-10限目:16:20-17:50

Green-niX対象講義以外の活動リスト

 講義以外の活動を以下の表に示す。 講義以外の活動でのポイント獲得を希望する者は、提出フォームから評価に必要な資料をアップロードすること。なお、レポートの評価は合否のみで行う。合格基準は、すべての設問に対して適切に回答されていることである。

活動名 獲得ポイント数 評価法
講演会・セミナー等の聴講 通常:
0.5ポイント/1講演
初回:
1ポイント/1講演
議論参加:
1ポイント/1講演 加算
Green-niXが指定する講演会等を聴講し、所定のレポート書式にその内容をまとめ、College事務局に提出する。 複数講演からなる講演会の場合は、個々の講演を独立した1講演とみなし、レポートも1講演毎に作成する。 特別措置として、初回の1講演の聴講に限ってポイント付与を多くしている。 また、講演中や講演後でもその講演に関する議論に自ら参加(自ら質問など)した場合は、その議論内容をレポートに含めることで、議論に参加した講演毎に1ポイント追加で獲得できる。

レポート書式:ダウンロード

実習コース等への参加 1ポイント/700分
ただし時間は総実務時間とする
Green-niXが指定する実習を中心としたコース・イベントに参加し、所定のレポート書式にその内容をまとめ、College事務局に提出する。 現時点では、広島大学が実施する集積回路作製実習「CMOS実践プログラム」が該当する。 なお、実習を主体とする講義科目の履修は、講義系活動として扱う。

レポート書式:ダウンロード

研究発表(学会・RA報告会等) 査読(審査)無し:
1ポイント/1発表
査読(審査)有り:
2ポイント/1発表
招待講演:
2ポイント/1発表
受賞:
1ポイント/1発表 加算
学会等で研究発表を行い、該当発表に関するアブストラクトの写しをCollege事務局に提出する。査読(審査)の有/無、および招待講演や受賞等の付加情報を提出フォームの備考欄に記入する。

論文出版 2ポイント/1報 第一著者としてアクセプトされた査読付論文について、該当論文(原稿)の写しをCollege事務局に提出する。
インターンシップ・海外留学 1ポイント/80時間以上160時間未満
2ポイント/160時間以上320時間未満
4ポイント/320時間以上480時間未満
ただし、時間は総実務時間とする
インターンシップや海外留学を行い、所定のレポート書式にその内容をまとめ、College事務局に提出する。

レポート書式:ダウンロード

TA(teaching assistant)従事 2ポイント/40時間以上80時間未満
4ポイント/80時間以上160時間未満
ただし、時間は総実務時間とする
TA業務を行い、所定のレポート書式(内容に関する設問は特になし)に担当教職員の確認をもらってCollege事務局に提出する。

レポート書式:ダウンロード

その他 上記以外のLSI Innovatorに資する活動を行い、実績として評価を希望する学生はCollege事務局にメールにてその旨を申告すること。 College運営委員会にて申告内容や実施期間等を総合的に判断し評価する。
例:特許出願、フォーラムの主催運営、イベントの企画運営、学振等フェローシップ取得、スタートアップ支援取得、等

College事務局E-mail: info-college[at]knc.titech.ac.jp
件名:その他の活動のポイント化希望

各大学のGreen-niX案内ページ

 Integrated Green-niX Collegeへの参加や他大学科目の受講を希望する学生は、所属大学で定められた参加資格や講義の受講規定、受講手続き等を下記リンクから確認すること。

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