インテリジェントIoTプラットフォームシンポジウ
~人が主役となるIoTによって教育や人間関係はどのように進化するのか?~
本COI拠点に参画している東京工業大学 情報理工学院 三宅教授は、インテリジェントIoTプラットフォームプロジェクトとして次世代IoT技術の研究開発を進めておりますが、これまでの3年間の成果を紹介するためシンポジウムを開催しました。
プログラムでは、東京工業大学における授業評価へのIoT応用、企業におけるコミュニケーション支援への実装や取り組み、その基盤技術としてのセンサデバイスやマネッジメントシステムなど、
IoTで広がる未来のコミュニケーションの可能性について紹介いたしました。
会場には文部科学省やJSTの方々、大学や企業関係者など200名を超える方々に参加いただきました。
なおこのシンポジウムには、本COI拠点の研究テーマである「場のサイレントボイスとの共感」に関係していることから共催いたしました。
![]() 大岡山キャンパス レクチャーシアター会場 |
![]() 東京工業大学 三宅教授 |
大岡山キャンパス レクチャーシアター会場
東京工業大学 三宅教授
まず開催にあたって主催者として東京工業大学の益一哉学長より挨拶がなされ、東京工業大学で進めている教育改革、ならびに本シンポジウムのテーマであるインテリジェントIoTプラットフォームに対する期待などを紹介致しました。
次に本シンポジウムを主催した三宅教授から本シンポジウムの趣旨説明とともに、「場」の可視化とコミュニケーションの活性化の概要を、また具体的な可視化技術については地球インクルーシブセンシング機構 野澤特任准教授から説明を行ないました。
その後、東京工業大学の取り組みとして、東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 中野教授より、協働・共創を育む対話中心の参加型授業の実践について講演を、
また東京工業大学 教育革新センター長 井村教授より、東京工業大学の教育革新センター及び授業評価への取り組みについて紹介しました。
第2部として企業からの取り組みの紹介があり、日立製作所 中央研究所 辻氏よりHappiness Planetの紹介、また竹中工務店 技術研究所 多葉井氏より、工事現場の支援について、
さらに富士ゼロックス(株) R&D企画管理部 松雪氏より、人をつなぐコミュニケーションツールの説明がなされました。
第3部として、IoTプラットフォームの基盤技術について、デバイスの進化の観点から(株)デバイス&システム・プラットフォーム開発センター 勝村氏より、「超低消費電力データ収集システムへの挑戦」という題目で講演、
東京工業大学 科学技術創成研究院 石原特任教授より、RFバックスキャッタリング技術の紹介、またIoTデバイスデータによるシステムのマイクロマネジメント技術として東京工業大学 情報理工学院 出口教授より、リアルワールドOSについて紹介がなされました。
![]() シンポジウム参加者 |
![]() パネルディスカッション |
シンポジウム参加者
パネルディスカッション
これらの講演を基に、東京工業大学三宅教授がファシリテーターとなって、講演登壇者の方々と本シンポジウムのサブテーマである「人が主役となるIoTによって教育や人間関係はどのように進化するのか」について総合討論を行いました。 講演登壇者の方からご自身の仕事の中で経験や他の講演に対する感想などを中心に幅広い議論を行なわれ、人間を中心とした新しいIoT技術が拓く未来社会への期待が感じられました。
最後に、東工大の桑田副学長より、多数の方々の参加していただいたことへの感謝の意を表し、インテリジェントIoTプラットフォームの活用など大学として教育改革に取り組んでいくことを表明し、シンポジウムを閉会致しました。
この度のシンポジウムに際し、ご多忙の中ご登壇いただきました皆様やご来場いただきました数多くの参加者と関係各位に厚くお礼を申し上げます。