ご挨拶
今人類は、人口増加と経済発展による、食料・エネルギー・環境・高齢化等の大きな問題に直面しています。
今までのように、病気や事故が起こってからの事後対応、農薬や肥料に見られる過度な予防を続ければ、高いコストや環境負荷により破たんする可能性があります。
従いまして、これからは不都合の事態を未然に予測検知しフィードバックすることにより、低いコストで事前に対処することが望まれます。
具体的には、地球上のあらゆるものをセンシングし、AI処理により低コストで必要なタイミングで必要な情報として知らせる。即ち今まで人が主に能動的に情報発信していたものに対し、地球上の動植物、環境、構造物全てからの「声なき声(サイレントボイス)」を人間社会に伝えることが重要となります。
また人へのフィードバックは助けを必要としている人への個々の行動を促し、結果、夫々の個人が常に誰かから必要とされている、という社会を促す可能性があります。“地球インクルーシブセンシング”では単にICTによる技術の開拓だけではなく、人々やコミュニティー等、社会へのフィードバックをどのように行うか、という課題にも取り組んでいます。
私たちの持つ最先端のセンシング技術と超低消費電力メモリ・ロジック、AIエッジといった基盤技術とともに地球環境との共存共栄を図る社会の実現に向け、参画企業と参画教員が一丸となって研究開発に取り組んで参ります。
リーダー紹介
プロジェクトリーダー ソニーグループ株式会社 廣井 聡幸
ソニーグループ株式会社
R&Dセンター 技監
エッジコンピューティング デバイス・システム技術開発に従事
第38回 電子情報通信学会業績賞(2001年)
IEEEメンバー
研究リーダー/機構長 東京工業大学工学院 若林 整
NEC(株), MIT, ソニー(株)を経て東工大工学院電気電子系教授
JST/CREST研究代表者
JST/さきがけ「情報担体」研究総括
IEEE, EDS BoG Members-at-Large (CY2020-2022)
日本MOT学会 理事 (FY2019-2020)
第8回(2000年春季)応用物理学会講演奨励賞
JSAP/IEEE-EDS/Symposium 2013 on VLSI Technology General Chair,
JSAP/IWJT 2017/2019/2021 General Chair,
IEEE/EDTM 2018 General Chair,
応用物理学会 理事 (FY2019-2020)